「森宿山甌(やまがめ)」とは
日々の喧騒を離れ、直感に導かれるまま辿り着いたのは、やんばるの深い森にひっそりと佇む「森宿山甌(やまがめ)」。


オーナーが手作りしたドーム型の宿と、森の風や川の音に包まれる五右衛門風呂。
Wi-Fiも電波も届かないここでは、スマホを手放し、頭の中まで静かにできる。


日が落ちれば自然と眠り、朝は鳥の声と差し込む光で目が覚める。
森と寄り添う時間が、ここにはある——
「山甌(やまがめ)」へのアクセスと駐車場
那覇空港から沖縄自動車道を経由し、車でおよそ2時間。
目的地は、やんばるの奥深く——東村高江の森の中。


道中は、名護で人気の「宮里そば」に立ち寄って腹ごしらえ。


山道を進むほどに、空気が澄んでいくのを肌で感じる。
運が良ければ、ヤンバルクイナに出会えるサプライズも。

宿周辺には飲食店やスーパーがないため、夕食や飲み物は名護市内で購入しておくのがおすすめ。


今回、「津波古鮮魚店」と「具志堅多幸寿」で夕食を調達し、クーラーボックスに氷を詰めて持ち込んだ。

駐車スペースは、ドームハウスの少し手前に用意されている。
客室(ドームハウス)の様子

森の中に現れる、丸みを帯びたドームハウス。
まるで絵本の世界に出てきそうな佇まいに胸が高鳴る。


扉を開けると、カラフルなタイルの床とアーチ状の天井がお出迎え。
窓からの光がふわっと広がり、室内をやさしく包み込む。
ベッド・ソファ

ベッドはツインで、旅の疲れもしっかり癒せる。
エアコンや扇風機はないが、5月のこの日は涼しくて快適だった。
バスルーム・トイレ・洗面台


バスルームはシャワーのみ。トイレは独立していて使いやすい。
別棟には五右衛門風呂があり、その魅力は後ほど紹介。

シャンプー/リンス/ボディーソープ/バスタオル/フェイスタオル/ドライヤー/歯磨き粉
キッチン

キッチンには2口コンロ、調理器具、カトラリーが揃っていて、簡単な料理ならすぐにできる。


冷蔵庫/トースター/鍋/食器カトラリー/塩/醤油/砂糖/コーヒー
バルコニー

バルコニーもあり、自然を眺めながらバーベキューを楽しめるのが魅力。
スリッパ/ティッシュ/蚊取り線香/BBQコンロ/炭/チャッカマン/ポイズンリムーバー/延長コード
なお、森の中の宿ゆえに、小さなクモやヤモリと同居することもある。
夜になると灯りに虫たちが集まってくるので、寝る前は早めに電気を落として、静かな時間を楽しみたい。
自然と一体に。五右衛門風呂でととのう

ドーム宿から数歩の距離にある五右衛門風呂。
お風呂時間に合わせて、オーナーが薪に火をくべてくれる。


湯に身を沈めると、視線の先ヤンバルの緑。
日が傾き、薄暗くなる景色と湯のぬくもりが重なり、自然の音が静かに溶け込む。
緑に包まれて食べる朝食

翌朝、草木に生い茂った小道を通り別棟の朝食会場へ。


開放的なオープンスペースからは緑が見え、島の風が頬をなでる。

テーブルには、手作りパンと産みたて卵、彩り豊かなフレッシュ野菜。
ひと口ごとに、南国の朝を丸ごと味わえるワンプレート。
「山甌(やまがめ)」のまとめと基本情報

住所:沖縄県国頭郡東村高江86
TEL:0980-43-2624
駐車場:あり(2台)
チェックイン:15時~18時
チェックアウト:10時
客室:2室
料金:¥18,000/人~ (朝食付き1泊)
やんばるの森にある「山甌」は、貴重な動植物が暮らす宿。



静かな森で過ごすひとときが、心も体もすっきりと整えてくれた——
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